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Project Story 02

次世代リーダーの早期発掘と育成
Background
Information
オムロンの社会システム事業を担うオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)では、分社化をきっかけに未来の経営者候補を早期から発掘・育成する、計画的な経営者育成に取り組んできた。その一つとしてOSSグループ各社から選抜された若手を対象に、新規事業創出を目指すアクションラーニングプログラムを実施している。
プログラム開始から3年が経ち、人事、講師、セルムから始まったOne Teamの輪は、関係部署にまで広がり、更なる挑戦を目指している。
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
グループ企画室 人事総務部
一居 多寿夫様 髙坂 風音様

2014年から、将来の社長候補を育てたいということで、各グループ会社から選ばれた若手人材を対象に「Jr経営塾」を立ち上げました。内容としては、次の事業の柱になるような新規事業を考えてもらっています。経営者となるためには、脳みそに汗をかいて、自分の足で走り回って、そこから新たな事業の種を見つける経験が必要ではないかと思っています。
3年前にプログラムを立ち上げた当初は、受講者も「“経営塾”っていうけど一体何をするの?」というところからのスタートでした。人を送り出す側の職場にも認知がなかったので、受講者は「研修よりこの仕事を優先してくれ」と上司から言われることもあったようです。3年が経ち、今では職場にも浸透してかなり協力的になってきましたし、プログラムの最後には社長に対して直接事業計画の発表をするので、経営陣からの人材の認知も進みましたね。
出てきた事業のテーマも、毎年バラエティに富み、今年は「面白いから実際に事業化を目指して検討を進めてみよう」と研修終了後も活動を継続しています。
毎年、最初はやっぱり受講者自体が受け身のスタートですよね。でも、途中から意識が変わってきて、自分が次の経営者として未来を創っていかなければいけないという気持ちが湧いてくると、意識も行動も数段レベルアップしていきます。今まで自分から社外に電話をかけて、アポを取って行くなんてとんでもない、そういう人がほとんどだったのが、プログラムが進む中で、最終的に提携の話を進めてきて、「おいおい、そのへんでちょっと待ってくれ」と私たち事務局がストップをかけないといけないぐらい自分で動く人が育ってきましたね。
舟岡さんは深く当社のことを知る努力をされていると思います。かゆいところに手が届くように新たな提案をしてくれますし、こちらが悩んでいることにも前から考えてくれていた様にすぐに答えが返ってきます。それは現在の担当者の田中さんも同じで、ほとんど当社の社員のように一緒のチームとして考えてもらっていると思っています。だから今では、何かあったら一番に相談するのはセルムさんと決めています。当社の社長とも直接話をしていただいているので、ビジョンや意思が通じていると思っています。

顧客とのOne teamで受講者の本気度を引き出す仕掛けをいかに構築するか。
2013年秋、当時入社4年目でオムロン社を担当していた関西支社の舟岡沙耶のところに今回の相談が舞い込んできた。OSS社の掲げるビジョン・戦略、これまで知り合ってきた現場社員の特徴など、さまざまな情報を基に受講対象者の課題仮説の構築を行い、企画書にまとめ、人事担当者と議論を重ねることで具体的なプログラムを作り上げていった。
そして翌春、無事に若手選抜研修「Jr経営塾」がスタート。今回のプログラムとしては、OSS経営層との対話を通じた期待値の伝達に始まり、経営学のインプットなど、前半で基礎的な知識の習得と意識づくりを行い、後半のメインストリームであるアクションラーニングでは、新規事業の事業計画をまとめ、最終日に発表するというものだった。
さらに、「次の経営者を育てる」という目的が若手には「自分ごと」になりづらいことを鑑みて、受講者と同世代の経営者との交流会も設定。また、事務局・経営層が今後のローテーションなどの検討時に参考となるよう、受講者の強み、啓発課題を把握する個人面談や個別カルテの作成なども企画に盛り込まれていった。
初年度は、経営塾という名目で新規事業を検討する意味や、試行錯誤を繰り返す中で、チームとしての検討がなかなか進まないなど、初年度ならではのトラブルにも見舞われることもあったが、その度に事務局、講師と三位一体となって話し合い、一つひとつ丁寧に対応していくことで、互いの信頼は高まり、One teamとなっていった。
2年目以降は、人事に留まらず、オムロン本社の事業インキュベーションチームや、OSS内の新規事業推進責任者も巻き込み、受講者に対する多面的なサポートと最終発表後の事業案の受け皿を設けることで、さらに受講者が本気になって取り組める環境を事務局との連携のもとに整えていった。
3年が経ち、メイン担当も田中浩敬に代わり、今後は育成体系全体の見直しから本取組みの位置づけを再検討している。これまでは比較的近い未来の売上目標をハードルにしていたためどうしても顕在化した課題を起点とした現実的な事業案になってしまっていたが、今後は2025年の未来を創造し、そこから逆算して事業テーマを考える形に変えることを検討中だ。社内の隠れたイノベーターを見出すアセスメントの実施や、イノベーションの風土創りも意識した体系整備に向け、チームは新たなチャレンジを迎えている。
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
グループ企画室 人事総務部 部長
小林 史彦様


本当に研修を通じて人が変わったなということを実感しています。素晴らしい講師の方も紹介していただきました。当社の新規事業を担当している責任者や、本社の新規事業の担当部門も積極的に関わってくれています。セルムさんが裏で黒子として動いてくれているおかげで周囲の人達が真剣に関わってくれる場づくりができているんだと思います。
セルムさんはOSS以外にもオムロングループ全体でお世話になっているので、我々以上に客観的で、広い視野で課題を捉えていただいています。単に研修を売りに来られているわけではないですね。当社のことを気にかけてくれているんだな、本気になってコミットしてくれているんだなという印象で、研修という枠に留まらず当社や社員をレベルアップするために心を砕いてくれているように感じます。
研修以外の動き方に関する的確なアドバイスもいただけていますし、今後も人事のパートナーとして広い観点で解決策を導き出してくれる存在でいていただきたいと思っています。

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 One Team Session 
Project & Talk