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Project Story 03

変革期に向けたミドル層マネジメント力の強化・向上
Background
Information
自動車用ワイヤーハーネスのリーディングカンパニーである住友電装(株)では、100年に一度と言われる自動車業界の変革期の中にあって、自動車部品のサプライヤーとして、時代の変化、顧客ニーズの変化に迅速に対応していくための新たなマネジメント力の強化・向上に取り組む必要性に迫られていた。その一環として、次期部長職育成のための研修の実施を決めた。今回のプロジェクトでは、2度にわたってトライアルが実施され、2018年度から本格的な研修がスタートする。
住友電装株式会社
人材開発部 能力開発グループ チームリーダー
入江 リサ様

今回の大きな狙いは、当社におけるマネジメトをどう見直していくかという点にありました。今、大きな変革期の中にある自動車業界では、これまでと同じように、自動車メーカーが求めるニーズをキャッチし、それに対応・提案していくという考え方では、競合他社に遅れをとってしまうという危機意識がありました。自動車メーカーが求める要望も、刻々と変化しています。そうした変化にどう対応していくか、より創造性をもって顧客に対応する必要があるのではないか、という危機意識です。つまり今回の取り組みの検討は、単にミドル層の今と同じマネジメント力を強化・向上させる研修を実施するのではなく、今、当社にとってどのようなマネジメントが必要とされているのかといった根源から考え直すことが求められていました。
そのため、今回の案件は、単なるパッケージ化されたマネジメント研修では、当社が求めているものを実現することはできないと考え、セルムさんとご一緒させていただくことにしました。セルムさんであれば、当社に相応しいマネジメントとは何かを定義する議論からスタートし、それを具現化するための施策を柔軟に一緒に作り上げてくれると思っていたからです。
実際、セルムさんは我々の目的を深く理解してくれました。そして目的に向けた解決策のディスカッションを重ねる中で、課題は何かを具体化しその課題に対する、さまざまな施策を提案してくださいました。目的を共にしてくれている例として、今回の研修には、「視野を広げる」というテーマがありました。ややもすると、その視野が抽象的になりがちです。一度は決まりかけたプログラムで扱う視野の広さを、棚岡さんは当社の目的・現場に合わせた視点から変えることを提案してくださり、自分たちがやりたいことを汲み取ってくれました。これも目的を理解してくれている、当社の成長に何が必要かを常に考えてくれている、セルムさんならではのコミュニケーションだと思います。

セルムが行うこととは
今回のプロジェクトは、2016年、棚岡慎吾が中部支社長として赴任後、相談を受けた案件である。
当初、住友電装(株)から相談された課題は3つの能力向上を目指したいということだった。この課題を受けて棚岡は、解決策を考えるにあたって、住友電装(株)にとって求められるマネジメントとは何かについて共通認識を持ち、これらの能力向上が課題となっている原因は何か仮説を捉えてから、研修プログラムに落とし込むことを始めた。
棚岡はいくつかの原因仮説を想定し、3つの研修目標を抽出していった。

①「視野広く自部署のミッションを捉え直す」
②「ミッションを組織で達成するために必要な観点(KPI)を具体的に洗い出す」
③「マネジメント実行のためのサポートを行うことで組織活動を活性化させる」

今回の解決施策立案にあたって棚岡が最も苦慮したのが、研修講師の選定だった。持つべき視野と思考の仕方を知識として学ぶだけであれば設計は簡単である。世の中にフレームを教える研修プログラムはいくつもある。しかし、真の意味で身につけるためには実際に悩み苦しみ考え抜く経験がどうしても必要と考えていたのである。そのためには実際の上位方針から部の課題まで自分の状況で落とし込む経験ができるプログラムにする必要があった。このサポートをするファシリテートは単なる研修トレーナーでは対処できないコンサルティングの領域である。棚岡はセルムのネットワークを活かし組織改革の専門家であるコンサルタントと議論を重ね、その建付けを所与の期間の中で実行可能にするプログラムを作りこんだ。もう一つ重要視したのが、プランニングで終わらずに実践的な要素を取り入れることであった。研修後の職場での実践活動の具体的なゴールを設定し、行動を始めた上での課題や悩みを共有化/解消しながら行動を変えていく方法を採用した。
中部支社が担当する中部地区は、自動車産業・航空宇宙産業など日本を代表するメーカー・技術の集積地であり、そのほとんどが日本を代表するグローバル・カンパニーである。棚岡は住友電装(株)をはじめとして世界と戦う日系企業への支援を加速化し、成功事例を構築することでクライアント企業に対してセルムの価値を増大させるミッションを背負っている。
住友電装株式会社
人材開発部 能力開発グループ グループ長
遠藤 真行様


今回、セルムさんにご協力いただいた研修は、2度トライアルを行っています。そのたびに柔軟にプログラムを組み直し、ブラッシュアップをしていただいています。例えば、ある演習で、目先の手法に意識が行き過ぎて目的が伝わりにくい場面に対し、目的を再認識するためのチャートを挿入するなど細かな変更も含めて柔軟に対応をしていただきました。何よりもこちらが思うことを素直に共感して同じ感覚を持って改善策を採っていただけるので安心感があります。時にはお願いしたこととは違う方法を提案されることもありますが、そこはさすがセルムさん、なるほどと思わせられます。すべては当社のやりたいこと、目的にコミットしていただけているから出来ることだと思います。
繰り返しになりますが、当社の目的にコミットし、当社の課題に合わせた柔軟なプログラムを多面的に提案していただけるところを評価しています。そしてこれは棚岡さんをはじめ担当の山崎さんにも同じく言えることですので、ここにセルムさんらしさであり強みがあると認識しています。

研修自体はまだ展開し始めたばかりです。コーチングにより実践の後押しを行っていますが、その波及が出てくるにはまだ時間がかかります。しかし全社のマネジメント力の更なる進化に向けて大きな一歩となる施策だと思っています。
今後とも、変革期にある当社が時代を勝ち抜けるよう、良きパートナーとしてお手伝いいただけたらと思っています。

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